【3分ITキーワード】IaaS, PaaS, SaaS

【3分ITキーワード】IaaS, PaaS, SaaS

IaaS(Infrastructure-as-a-Service)、PaaS(Platform-as-a-Service)、SaaS(Software-as-a-Service)

クラウドサービスの種類であり、提供される構成要素により区別される。

 

クラウドサービスは提供する構成要素により3つに分けられます。

- IaaS(Infrastructure-as-a-Service)
- PaaS(Platform-as-a-Service)
- SaaS(Software-as-a-Service)

各サービスの詳細を紹介する前に、まずクラウド基盤のITシステムの構成を説明しましょう。下の図のように、クラウドシステムはネットワーク、ストレージ、サーバ-からデータベース、アプリケーションまでの9つの階層で構成されています。

【3分ITキーワード】IaaS, PaaS, SaaS
社内ITシステム(左端、On-Premises)の場合、ネットワーク設定、OS設置、データベースおよびアプリケーションの管理等9つの階層全てがユーザの責任で管理されます。しかし、クラウドサービスの3つにおいては、その形のよって責任の大きさあるいは対象が違うということを読み取れます。

 

IaaS(Infrastructure-as-a-Service)

​IaaSはクラウドサービスの一番基本的な段階です。この場合、CSP(Cloud Service Provider、クラウドサービス・プロバイダー)はネットワークハードウェア、ストレージ、サーバーなどのインフラを提供します。IaaSのメリットは、ユーザがその様々な目的に合わせ、インフラを使用できるという点です。例えば、VM(Virtual Machine, 仮想機械)の構築、VMへのOS設置、データベースの構築、ストレージバケットの作成などが可能です。IaaSを提供する代表的な企業には、Amazon Web Services(AWS), Microsoft Azure, Google Compute Engine, DigitalOcean等があります。

 

PaaS(Platform-as-a-Service)

PaaSの場合、CSPはIaaSで提供される全ての構成要素に加え、OS、ミドルウェア及びソフトウェア開発キット、データベース管理システム等の機能を提供します。しかし、ユーザは自分のWebアプリケーション及びサービスを設計・運用する必要があります。PaaSを提供する代表的な企業には、Elastic Beanstalk, Microsoft Azure, Google App Engine、Heroku等があります。

SaaS(Software-as-a-Service)

Saasの場合、CSPは安全なWebアプリケーションを提供します。また、CSPがハードウェアからアプリケーションまでシステムの全階層を管理するので、ユーザはログインだけでアプリケーションを利用できます。実際、ほとんどのSaaSプログラムはユーザがWebブラウザから直接アクセスできるようになっています。代表的なSaaSプログラムにはMicrosoft Office 365, Google Apps (Gmail, Google Drive, Google Docsなど), Dropbox, SalesforceAdobe Creative Cloudなどがあります。これらは通常サブスクリプションという形で提供されており、最近注目のテレワーク及びオンライン授業などに有効に活用できます。