1.狭くなっているロシアのインターネット
"Russia Passes Bill Banning Proxies, Tor, and VPNs"
最近、ロシアの立法機関でプロキシサーバー、ディープウェブ専用のブラウザ「トル」および仮想プライベート網(VPN)などの使用を禁止する法案が可決された。もう、プーチンがサインさえすれば、法になる予定だ。
これに反対する政治家Pavel Rassudovの発言によると、ロシア政府のインターネット規制が2011年の総選挙後ひどくなったという。当時、プーチンに反対する大規模集会が開かれ、不正選挙疑惑が多く提起された。この時、市民たちは、インターネットを通じて互いに情報を共有し、集会計画を立てて、このような情況に気づいたプーチンがインターネット規制を強化し始めた。
法が通過される場合、ロシアのインターネットサービス事業者らはプロキシ、トル、VPNの使用を阻止しなければならない。
世界初であることだ。
2.活発になっているランサムウェアビジネス
米国のラスベガスで世界最大規模の情報セキュリティ及びハッキングカンファレンス「ブラックハットUSA」が開かれた。イベントに参加したグーグル研究員が今年最も話題になっなセキュリティイッシューである「ランサムウェア」についての研究結果を発表したが、その内容が面白い。
研究結果によると、ランサムウェアの収入は2016年初からいきなり急増し始め、昨年から月100万ドル(約1.1億円)の収入を記録している。とても短い時間、極めて大きな規模のビジネスになってしまったのだ。
怖いのは、このような統計を見ながら、「ランサムウェア作って、お金儲けしなくちゃ!」と考える人もいるだろう。
それで、もしランサムウェアに感染されても、ハッカーにお金を払わないのが、結局最も重要なことだ。そうでなければハッカーたちの収入は上がり続けて、ランサムウェアは今よりさらに活発な、つまりお金になるビジネスになるだろう。
3.ランサムウェアの前と後
" Ransomware attack puts KQED in low-tech mode - San Francisco Chronicle "
米国のサンフランシスコの公営ラジオである「KQED」が6月15日、ランサムウェア攻撃を受けた。ほとんどのコンピュータが感染されて、ハッカーは1つのファイルあたり約1.7ビットコイン(約3,500ドルに相当する金額)を要求した。コンピューター1台に保存されているファイルだけ数えても1万個以上であるはずだが、すべての機器を復号化するためには、ものすごいお金が必要だろう。それでKQEDがハッカーらにお金を支払わなくて最小限のコンピューターだけを持って仕事を再開した。
現在、1ヶ月が経ったが、感染前の状態に戻っていない。台本を作成すると、紙にプリントして、放送のタイミングも手動で合わせているという。ネットワークの連結も最小化した。
感染されたら、本当に危ないなと思った。
4.無人自動車のないインド
"India will ban driverless cars in order to protect jobs"
インドの海運・道路交通部の長官が無人自動車を禁止すると発表した。
そんなに驚くべきニュースではない。驚くべきことは、無人自動車を禁止する理由だ。失業問題のためだと言っている。
ほとんどの国々は、安全とセキュリティ技術がまだ十分に発達していないことを理由として、無人自動車の使用を規制している。しかし、インド政府に悩ましい問題は、無人自動車のために働く口がなくなることだ。失業者がいる状況で、失業者数を増やす技術を認めてはならないと主張する。
交通状況があまりよくないインドでは、まだ無人自動車を導入する時ではないこともある。状態が悪い道路のせいで、無人自動車が安全に作動しない可能性がとても高い。Uber(ウーバー)の前CEOであるトラビス・カラニックおよびグーグルのCEOであるサンダー・ピチャイもこの意見には同意を表したことがある。
禁止理由がとても新鮮だ。
安全よりは働き口だ。現在としては理解できている。