1. FBI局長クリストファー・レイ、
強力過ぎる暗号化技術に対する不満を言及
"FBI failed to access 7,000 encrypted mobile devices"
アメリカ連邦捜査局(以下、FBI)の局長であるクリストファー・レイは、最近の暗号化技術が強力過ぎて、犯罪捜査に必要なデータさえも、得ることが非常に難しいと言及しました。
彼によると、この11か月間、FBIは暗号化解読ができなくて、約7,000個のモバイル機器にセーブされているデータにアクセスできなかったそうです。このように、データ獲得に失敗したせいで、妨害されたモバイル端末に対する捜査は、半分以上だそうです。
レイは、国家の安全を守るためにも、捜査が難航しないのは重要だと主張し、この問題を解決するには、暗号化にたいする、社会的な合意点を見出すべきだと強調しました。
この問題は、2015年のテロ事件以来、前々から話題になっていました。今のIT企業では、使用者全員のプライバシー保護のため、バックドアの無い暗号化を当然に適用しているので、FBIは昔の方式通りに仕事を進行できないという点で、不満を表しているのです。
ですが、報道によると、米国政府への信頼がテック企業より低いので、バックドア設置協議に対する建設的な討論は難しいそうです。今ではFBIこの暗号化技術に適応し、捜査手続きをリニューアルするしかないそうです。
2.「スナップチャット」の初ハードウェア製品、
売れていない
"Snapchat reportedly has'hundreds of thousands'of unsold Spectacles"
「スナップチャット(Snapchat)」は、北米・欧州の10代に対して、人気のあるSNSアプリですが、 「スナップチャット」が初めに作ったハードウェアは、よく売れていないそうです。
「スナップチャット」の親会社「スナップ」は、昨年末に「スペクタクル」という、動画撮影が可能なサングラスを発売しました。 パーティーやクラブで、約20秒ぐらいの短い映像を、自然に、そして面白く撮ることができるのが、この製品の魅力だそうです。
この製品に対する最初の反応は熱かったです。 最初は自販機で販売を開始し、今年初めには、オンラインストアも開きました。準備された15万個のサングラスがすべて売れ、「スペクタクル」は、中古品市場に高い価格に掲載されました。このような市場要求に応えるため、「スナップ」は追加注文もしました。
しかし、時間が過ぎると、「スペクタクル」への関心は徐々に下がってきました。
報道によると、売れてない「スペクタクル」は10万個以上で、現在、中国内工場の倉庫に保管中だそうです。
「スナップ」の失敗は、特殊な目的に使われるハードウェア装備が持つリスクを、よく表している事例だそうです。同じ「フェイスブック」のVRヘッドセットの場合はどうなるのだろうかが、気になりますね。
3. 「カスペルスキー」、データ完全性やセキュリティ性 を證明するために頑張る、その事情は?
"Kaspersky:security firm tries to win back trust after Russian spying scandal"
ロシアのセキュリティ企業の「カスペルスキー」は、 今年初めから始まった米国政府との紛争にもかかわらず、アメリカの市場に残るため頑張っています。
先月、米国国土安全保障省(DHS)は、「カスペルスキー」の製品を使用禁止にし、家電メーカーの「ベストバイ」と事務用品流通企業の「オフィスデポ」も「カスペルスキー」の製品を販売中止しました。
現在、アメリカ政府は、「カスペルスキー」とロシア政府間の関係について懸念していて 、ワクチンプログラムを悪用した場合、米国の肝心な情報がロシアに漏洩される可能性があると主張していますが、「カスペルスキー」はその主張に反論して、ロシア政府とは関係がないと発言しました。
そして「カスペルスキー」は、企業のイメージをアップさせるため、「グローバル透明性の実践計画」を発表しました。この発表によると、来年初めから、ソースコード評価や企業セキュリティ実践守則などの、独立的な検討を実施する予定だそうです。
「カスペルスキー」の努力が、米国での信頼性を回復できるのかどうかは、これから見守るしかなさそうですね。