【特集】 Q&Aで分かるネット銀行(ネットバンク)のすべて

 

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[特集]

Q&Aで分かる

ネット銀行(ネットバンク)のすべて

 

 「Q&Aで分かる」特集は、ペンタセキュリティが韓国のTVチャンネルである「SBS CMBCの経済ワイドイシュー」の「生活経済」コーナーで紹介・解説するセキュリティ関連の内容をまとめて、提供する記事です。モノのインターネット(IoT)セキュリティから始まるこの特集は、最近話題になっているネットバンクのセキュリティに関する話や仮想通貨などの新しく登場したセキュリティ脅威からウェブサイトハッキング、情報セキュリティ、ホワイトハッカーなどの一般的な情報セキュリティまで現代社会に存在する様々な種類のセキュリティをテーマとして、よくある質問に対して、ご回答する形で解説する予定です。

 

最近、スマートフォンの画面をタッチするだけで簡単に口座を新設したり送金しながら、従来は銀行で利用したサービスを簡単に利用できるネット銀行(ネットバンク)が登場し、人々の日常生活を変えています。とても便利で、こんなに簡単に銀行サービスを利用できれば、セキュリティ面では大丈夫かな?と心配している方もいるはずです。
それで、今回はネット銀行の概念からメリット・デメリット、そしてネット銀行に対してよくある質問に対してご解説いたします。

 

ネット銀行(ネットバンク)とは?

 
まずは、ネット銀行(ネットバンク)の概念から理解する必要があります。
ネット銀行とは、ネット専業銀行とも呼ばれる銀行の一形態です。支店や店舗を持つことなく、銀行サービスのほとんどをインターネットで提供する銀行です。ホームページで振込みや振り替え、残高照会など様々なサービスを行うことができるようになっています。金融庁では「新たな形態の銀行」として従来型の都市銀行地方銀行、信託銀行などとはまた違った銀行に区分します。

既存の銀行と比較して店舗を持たないため、低コストでの運営が可能となっています。その分を銀行預金金利への上乗せの他、手数料の引き下げといった付加価値を提供しています。

 

ネット銀行のメリット・デメリット

 

既存の銀行と比べてネット銀行のメリットは、低コストの運営システムによって浮いたお金を利用者(預金者)に還元できるというところです。「普通預金や定期預金の金利」「振込手数料などの手数料」などは一般的な都市銀行地方銀行などと比較してネットバンクはかなり優秀です。
しかし、ネット銀行の場合、直接、相手と対面することができないので、きめ細かいサービスを期待することが難しいです。預金や投資信託などに対して相談したくても行員に相談することができず、自分で調べて決定しなければなりません。
また、人にとっては、実物通帳が発行できないことをデメリットと感じることもあるでしょう。ただし、ネット銀行でも内訳を印刷したりすることはできますので、完全にデメリットとは言えません。

 

運営中のネット銀行は?

 

日本で始めてネット銀行サービスを開始したのは、三井住友銀行とYahoo Japanなどが共同で設立した「ジャパンネット銀行」です。ジャパンネット銀行は、Yahoo Japanを積極的に活用し、新規顧客を増やした末、営業開始5年目には黒字になりました。現在は、同行の他「イーバンク銀行(現:楽天銀行)」「ソニーバンク(ソニー銀行)」「じぶん銀行」などがネット専業銀行(ネットバンク)として運用しています。

各ネット銀行の特長を簡単に言えば、以下のどおりです。

  • イオン銀行
    イオン内にも支店があるネット銀行です。預金金利面で強みがあり、イオンカードセレクト(クレジット一体型キャッシュカード)保有者であれば、普通預金金利が0.10%とネットバンクの中でも最高水準の金利で提供を行っています。
  • ソニー銀行
    ソニー銀行は資産運用や資産管理に向くネット銀行です。目的別に口座を作り管理することができたり、アカウントアグリゲーション(他行を含む銀行預金などを一元管理)なども利用可能です。また、全12通貨の外貨を毎月500円からの積立預金ができるなど資産を貯めることに有利です。
  • 新生銀行
    新生銀行は、利便性も運用性も兼ね備えたネット銀行です。最大月に10回まで他行への振込手数料が無料であるうえ、全国に約6万台もあるATMを手数料無料で利用できます。また、仕組預金も用意しており、運用商品も充実しています。
  • 住信SBIネット銀行
    住信SBIネット銀行は利便性と資産運用に適しているネット銀行です。同じグループの証券会社であるSBI証券と連動した預金(ハイブリッド預金)や資産運用をより計画的に行えるシュミレーションなど様々なサービスが用意されています。 2016年1月からはATM無料や振込手数料無料に対して、預金残高等に応じての段階性へと移行しています。

*出典:ネットバンク比較 ~人気のネット銀行を比較・ランキング~

 

ネット銀行はとても便利に見えますが、その分、セキュリティやその利用方法などが気になる方々もおそらくいらっしゃるはずです。それでは、よくある質問をもとに疑問を解消してみましょう。

 

Q. ネットバンキングとネット銀行の違いとは何ですか。
ネットバンキングとネットバンク(ネット銀行)は、似ているようですが、実は違います。
ネットバンキングは、大手銀行や地方銀行が提供しているインターネット取引サービスの総称です。窓口やATMで銀行取引をするよりも、ネットバンキングを使った方が手数料が安いです。
一方、ネット銀行(ネットバンク)は、一般の銀行のような「窓口となる店舗」を持たない「ネット専業銀行」のことを指します。
無店舗型なので、口座開設や振込などの取引はすべてパソコンやスマホで行います。現金を入金したり出金する場合は、原則として提携ATM(ゆうちょ銀行ATMやコンビニATMなど)を使います。

*出典:ネットバンキングとネット銀行の違いとは?定期預金も手数料も違います

 

Q.最近、ネット銀行の便利なサービスが大人気ですが、便利すぎて、むしろセキュリティが心配になります。ネット銀行のセキュリティは安全ですか。
ネット銀行として、従来の銀行と大きな差があるのではありません。便利さを与える機能の裏には、強力なセキュリティシステムがあるからです。いかなる形の銀行でも顧客の資産を安全に守るセキュリティシステムがなければ、新しいサービスは無用の長物です。

 

Q.インターネット専門銀行を実際に使用したらどんな点が便利ですか。
直接銀行に行かなくても、急速に口座を開設できる点がとても便利です。身分証明書などを撮って送ったり、いくつかの個人情報やパスワードを入力すれば、口座の開設ができます。(解説方法は国家別・銀行別に異なる場合があります。)
しかし、口座を開設する際にスマートフォン端末認証をしたり、他の口座情報を追加的に入力するなどの過程がある他にも、モバイルデバイスに慣れていない方には複雑だと感じるかもしれません。

 

Q.ネット銀行を利用する際、銀行を選ぶ正しい方法などがあるでしょうか。
ネット銀行の場合、目的によって便利にお得に使えるケースもあります。
一応、ネット銀行は、インターネット取引がメインなので、実店舗を持っていなかったり、あっても数が少なかったりしますが、その代わりにコンビニとの提携ATMなどを利用し、振込手数料が安かったり、預金やローンの金利が有利だったりします。
これらの条件は、ネット銀行ごとに異なるので、まずは使い方を考えた上で、自分に有利なネット銀行を使うべきです。

*出典:使い方別・得するネット銀行の選び方 | マイナビニュース

 

Q.最近、指紋などを利用した生体認証(バイオメトリック、biometric)がネット銀行にも導入されているようですが、 これは大丈夫ですか。

最近、スマートフォンや金融決済に生体認証がよく使われています。

www.pentasecurity.co.jp(3分ITキーワード参照)

生体認識市場が継続的に成長し、2021年までに関連市場が毎年11.8%成長すると予測されています。たまには、映画などでこのような生体認証システムをハッキングするシーンが出たりもしますが、ほとんどは劇的なシーンを作るために演出されたものと見ても良いです。

生体認識は、ログインの便利さのために主に使用されていますが、裏付ける様々なセキュリティ認証体系と結合されているので、簡単に突破されません。

人がIDとパスワードを入力することは、代表的なユーザー認証手段です。ここにOTPや指紋などを利用しますが、これらもユーザーを認識する一つの手段です。これらのユーザー認証システムと様々な種類のセキュリティ認証システムが結合すればこそ、安全だといえます。なお、こういうシステムの作動には目には見えないけど、セキュリティ認証システムが使われているので、安心しても良いです。

 

Q.ネット銀行が見えないところで二重・三重のセキュリティシステムを備えておくとしても、個人が守るべきセキュリティ鉄則も多いと思いますが…

もちろん、そうです。スマートフォン端末を紛失すると、個人情報や金融情報が暗号化されているとしても、誤用・乱用の恐れがあるため、大切に扱わなければなりません。 その他にも、パスワードが露出されないようによく管理しなければならないし、個人情報を保護しようとするセキュリティ認識を必ず持つべきです。

 

まとめ

ネット銀行は、簡単に言うと「支店や店舗を持つことなく、銀行サービスのほとんどをインターネットで提供する銀行」です。使い方によって有利なネット銀行はそれぞれ違うので、ネット銀行を利用する際には、必ず自分の目的や有利な条件などを確認して、利用することが大事でしょう。また、ネット銀行のセキュリティや個人情報漏洩に対しても管理の必要性があることを認識することが最も重要です。

次回は、自分も知らないうちに漏洩された個人情報や個人情報漏洩を防ぐための情報セキュリティやその重要性について解説いたします。次回も楽しみにしてください。

 

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  • 使い方によって有利なネット銀行は違う

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