【今のトピック】 思えなかった規模

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1.ランサムウェアはわずか1%もできない?

 

www.bleepingcomputer.com

 

今年のキーワードとして浮上したランサムウェアは、実際にどれほど大きなセキュリティ話題だろうか。最近、独立ITセキュリティ評価機関である「AV-TEST」で発表したセキュリティレポートによると、ランサムウェアは派手なニュースとは違く、少し些細な問題とも言える。

2016年に発見されたウィンドウズのマルウェアの中で「ランサムウェア」と呼ばれる、身代金を要求するトロイの木馬系の悪性コードがたった0.94%を占めた。結局、1%もならない。

ランサムウェアがあんなに大きな話題になった理由は、コンピュータが感染された瞬間、暗号化されるからだ。したがって、静かで密かに動作する「ルートキット(rootkit)」や「ワーム(worm)」に比べてはるかに簡単に発見される。ランサムウェアは、ほとんどの他の悪性コードとは違って、「君は感染された!コンピューターを使用したいなら、お金を払え!」と自分の存在を即時知らせ、ユーザーの興味を引く。なので、別の悪性コードのように感染事実を全く知らないまま見過ごすことはできないだけだ。

 

それで、ざわざわしても規模においてはまだ大した問題ではない。他の脅威がはるかに多い。

 

 

 

2.機器を簡単に直したいEU

 

motherboard.vice.com

 

欧州連合(EU)の立法機関である欧州議会が電子機器修理は楽になって、使用期間は長くしようとする新しい規制を作る見通しだ。

電子機器製造者及び修理会社を対象とする今回の勧告案の内容は製品を制作する時、バッテリーなど核心部品は交代したり、購入できるようにして、問題が発生した時には外部修理会社に任せたり、直接修理が可能にしなければならないという内容だ。

修理費用・会社・期間のため、悩みが多い消費者の立場では当然望ましいことだ。しかし、この規定を施行するようになったら、脱着不可能なバッテリーのみ使用するアップル(Apple)のような会社は大きな悩みに陥るようだ。

2018年5月に施行予定である「データ保護規定(General Data Protection Regulation、GDPR)」で世界中のデータ管理者を揺るがした欧州連合は、今後も引き続きIT業界に大きな影響を及ぼすものとみられる。

 

 

3.アレクサ(Alexa)の成長

 

techcrunch.com

 

アマゾンのAIアシスタント「アレクサ(Alexa)」が日々利口になっている。この6月にアレクサのAIソフトウェア開発者キット(ASK)を通じて製作された機能である「スキル」の登録数が15,000個を突破し、6ヵ月ぶりに2倍になったことが分かった。

競争者のグーグルの「アシスタント(378個)」そしてマイクロソフトの「コルタナ(65個)」と比較すると、膨大にリードしている。

アレクサの成長秘訣は、プラットフォーム管理だ。第3者の開発者の立場でアレクサほど投資価値が高いAIアシスタントがない。まだ規模が小さな市場で最も関連性が優れたプラットフォームであるアレクサを選択するのが当然でもある。

登録されたスキルの中で質の低いものが多いという批判にもかかわらず、アレクサのエコシステムは着実に成長している。

アマゾンが満足するだろう。