2017年ITセキュリティ系の注目キーワードを振り返ってみる。

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2017年ITセキュリティ系の注目キーワード
振り返ってみる。

 

皆さん。こんにちは。

2017年はセキュリティ分野だけでなく、IT関連の様々な話題が登場しました。それで、

本日は、2017年セキュリティ動向まとめ時間として2017年に話題になったITキーワードや情報セキュリティ関連事件を調べてみました。

果たして、2017年情報セキュリティ分野・IT分野での主要キーワードは何があったんでしょうか。今から、調べてみます。

 

1.暗号通貨(仮想通貨)


ここ数年、ビットコインなどの暗号通貨(仮想通貨)がITキーワードの中でも注目を集めながら、重要キーワードとして浮上しました。韓国では、仮想通貨取引所不正アクセスを受け、破産する事件がありました。また、日本でも最近起こった仮想通貨取引所不正アクセス事件で、約580億円を奪取される被害がありました。
このような事件が発生すると、各国では対策作りに没頭し始めました。韓国の場合、韓国インターネット振興院(KISA)が取引所のセキュリティを直接点検し、実際の改善が行えるように諮問を進めています。
一部では、賭博場のようなところに公共機関が直接乗り出す必要があるのかという指摘もありますが、社会安全網を守る最小のセキュリティは、公共が直接乗り出す必要があるという意見も多いです。
例えば、煤煙を吐き出している自動車がある時、一次的な責任は自動車の所有主にいるが、公共では自動車の煤煙防止のために定期的に点検し、問題点を知らせ、整備するように措置しています。これは、自動車の所有主のためではなく、全体市民のために必要でもあるからです。
インターネットでもやはり全ての人たちが安全に情報をやり取りするためには、全ての事業者が必ず守らなければならない基本的なセキュリティシステムがありますが、その問題点を指摘して案内するのは、当該事業場とそのサイトの利用者だけでなく、すべての人たちに利益になるので対策備えが大事です。
このような理由によって、暗号通貨(仮想通貨)関連セキュリティは2018年にも重要な話題になる見込みです。

 

2.家庭用IPカメラ


2017年、大勢の人を驚かせたニュースがありました。家庭用IPカメラをハッキングし、IPカメラに撮られていた日常生活が不法動画サイトに流通した事件でした。バイスの発展とともに高まってきた不安が実際に明らかになった事件とも言えますが、この事件で多くの人々が衝撃を受けました。
今は、予防措置が作られていて、法的な強制規定ではないが、各国ではスマート家電などのIoTデバイスの認証制度を強力に推進しています。
ここで注目すべきのことは、消費者の設定ミスでセキュリティ問題が起こることを防ぐために、製品の設計段階からセキュリティを準備するセキュリティ内在化あるいは「先にセキュリティを準備して、後で連結する。」ように製造会社が努力し始めたという点です。こういう認識の普及はとても望ましいことで、2018年にサービスを提供する側では、セキュリティを徹底的に備えなければなりません。

 

3.ハッキング犯罪


個人情報流出、ホームページへの不正アクセスランサムウェアなどの犯罪が相変わらず猛威を振るっています。個人情報流出は、2017年にも大小の事故が絶えませんでした。

個人利用者は、不審なメールを開けて見ないて、有害なサイトにアクセスしない様々なコツが要るという点はほとんど知っていますが、このような事故に対する根本的な解決策はやはり事業者の徹底したセキュリティ意識が優先されなければなりません。
2017年5月から改正された個人情報保護法では敏感な情報の暗号化や高度な暗号化措置を取るようにしていますが、まだ暗号化措置がきちんとできていないところも多いです。
こういう問題を解決するため、懲罰的課徴金を強化して消費者情報保護に対する警戒心を高めなければならないという意見が高まっている状況です。

 

 

4.自動運転車(コネクティッドカー)


最近、未来志向的な技術に対する関心が高まっていますが、自動運転車はさらに話題です。コネクティッドカーという名称は、今はもう結構慣れている用語ですね。
現在、日本の自動車メーカーでは、2020年東京オリンピックに備えて、自動運転車関連技術の商用化に向け、努力しています。
日本政府と地方自治団体でも自動運転車に必要なスマート道路へ投資しており、日本自動車研究所(JARI)では、自動運転システムの性能試験とともに、実験車に乗車するテストドライバーの対応力を試験・訓練するための「事前テストサービス」を今年の2月からスタート(*1)することを明らかにするなど、セキュリティ関連の様々なプロジェクトも進んでいます。
セキュリティの観点から見ると、自動車がネットに接続されるほど、ハッキング脅威が増加するしかありません。人の命と財産が直結されている問題であるだけに、自動運転車(コネクティッドカー)、スマート道路のセキュリティに徹底的に準備しなければなりません。

 

5.生体認証

 


生体認証とは? 生体認証(せいたいにんしょう)はバイオメトリック(biometric)認証あるいはバイオメトリクス(biometrics)認証とも呼ばれ、人間の身体的特徴(生体器官)や行動的特徴(癖)の情報を用いて行う個人認証の技術やプロセスである。


参考:生体認証 - Wikipedia

   

5番目のキーワードは、生体認証です。

生体認証は、iPhoneXで再び話題になっているです。モバイル機器や携帯機器はもう指紋・虹彩・顔認識など、多様な方法を通じて、使用者の身分を立証する手段になっていますが、2020年には、ほとんど全てのスマートフォンで生体認識が可能となりそうです。
これは、使用者の立場ではパスワードなどを覚えなくてもいいので、とても便利になるようです。特にFIDOとする生体認証標準が多くの企業で急速に広がっていて、使用者に便利さとセキュリティを同時に提供することができると期待されています。

 

6.人工知能(AI)


人工知能は、人類共同が興味を持っている分野とも言えますが、特に人工知能時代の到来により、未来職業変化に対する関心が増えましたし、未来の子供たちの教育も変わらなければならないのではないかと心配する声もたくさん出てきました。
職業の喪失による社会的な談論を形成する動きもさらに明らかになっています。
人の助けや膨大な事前データなしに高い性能の人工知能を開発できるということを囲碁を通じて再び見せ、さらには社会のいたるところで人の助けなしに自ら学習する人工知能に対する懸念の話も出ています。
しかし、何よりも重要なのは、恐怖の対象でのみることでなく、その実体をよく知って、上手く活用できるかではないでしょうか。

 

まとめ


最近セキュリティ産業は変曲点を迎えたようです。
今までセキュリティはIT産業を補助する手段として扱われたのですが、もはや全産業と社会を支える基幹産業という側面がさらに強まっているようです。今は、セキュリティをあらかじめ担保しなければインターネットを安全に使うことができないほど、複雑にお互いに連結されている超連結社会となっています。
それで、セキュリティ内在化、Security by Design(セキュリティ・バイ・デザイン)等のあらかじめセキュリティを備えなければならないという、いくつかの技術がどの時より多く登場しました。
モバイル機器などの連結するポイントが増えることと共に、先に連結することの重要性はさらに高まると思いますが、こういう雰囲気によって、セキュリティ産業は今までとは違く、素早い速度で発展することが予想されます。


次回のセキュリティ動向では2017年キーワードからみた2018年セキュリティ動向やトレンド予測についてご解説いたします。次回のセキュリティ動向もたくさん期待してください。

 

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参考記事

1. 日本自動車研究所、自動運転車の公道での実証実験前に安全性を確認する「事前テストサービス」説明会 - Car Watch

2. 生体認証 - Wikipedia