【3分ITキーワード】インターネット・プロトコル・スイート(TCP/IP)

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インターネット・プロトコル・スイート(以下TCP/IP)は、インターネットネットワークの核心プロトコルのことです。回線交換方式の脆弱性を改善するために開発されたコンピューター間の情報交換方式のことです。

 

TCP/IPは「Transmission Control Protocol/Internet Protocol」の略称で、インターネットネットワークの核心プロトコルです。プロトコルとは、簡単に言うと手順の1つとして、コンピューター間で通信をする時に発生できるエーラを最小化することで、情報を円滑に交換するために作られた手順の集まりが通信プロトコルのことです。

 

通信プロトコルは、コンピュータ間相互接続や伝達方式、通信方式、取り交わす資料の形式、エーラ検出方式、コード変換方式、伝送速度等を決めるのです。機種が異なるコンピューターは、大抵異なる通信規約を使用するため、このように異なった規約を持っているコンピューター間相互接続をするためには、標準プロトコルを設定して、コミュニケーションをする全てのコンピューターにそのプロトコルを採択させるのを前提として、通信網を構築しなければなりません。このような通信プロトコルの中で、インターネットで使用される代表的な標準プロトコルTCP/IP(Transfer Control Protocol/Internet Protocol)なのです。

 

インターネット登場以前のデータ通信は音声電話と同じくデータ送受信をする前に、通信をする相手との間に回線を確保しなければならない接続型通信でした。それで伝送回線の中で一つでもエーラが発生する場合、その回線全体が機能を果たすことができなくなる問題がありました。伝送回線が長いほど、その脆弱性はさらに簡単にさらされてしまったのです。

 

このような回線交換方式の脆弱性を改善するために開発されて、TCP/IPの技術的な土台となったのがパケット交換方式です。パケット(packet)は、本来小包のことを示す英語単語です。小荷物を意味するパッケージ(package)と、塊を意味するバケット(bucket)との合成語です。大きな荷物を適度な塊に分けて宛先を示すラベルをつけるのと同じ方式を、データ通信にも応用したことから出た名称だそうです。インターネットで伝送される情報やファイルが一定の大きさを持ったパケットに分かれて、ネットワーク上の数多くのノードの組み合わせで生成される経路を通じて分散的に伝送されて、受信先に到着したパケットを元の情報やファイルで再組立されるようにするのがTCP/IPの機能です。従って、回線交換方式の脆弱性、つまり伝送回線の一部に問題が生じると回線全体が麻痺する問題点を克服したのがパケット交換方式だと理解しても間違いはないでしょう。

 

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出典

  • 絶対に分からせるネットワーク入門: 回線交換方式とパケット交換方式

  http://blog.livedoor.jp/kinvestment/archives/50016567.html