
フレームワーク : Webアプリケーションを開発する際、枠組みとして機能する開発ツール
ライブラリ : Webアプリケーション開発する際、簡単に活用できるコードの集まり
フレームワークとライブラリを自動車に例えると、自動車の仕組みがフレームワークであり、ヘッドライト、ナビゲーション、タイヤ等の部分的な要素がライブラリだと言えます。
フレームワークとライブラリはWebアプリケーションの開発の際、より簡単かつ迅速に作業できるようにする要素です。 一般的に、プログラマーがWebアプリケーションを開発するにはコードを書き、論理構造を作成する必要があります。しかしアプリケーション実装に必要な全ての機能をいちいち作るのはかなり時間がかかる作業です。特に、ビズネス環境では計画した時点でサービスを提供するのが核心であるため、開発過程の迅速性と効率性を高めることができるフレームワークとライブラリの導入が必需だと言えます。
フレームワークとライブラリは類似した機能を提供するため、二つの概念を混用して使う場合もよくありますが、明確な違いも存在するため意味を区別して理解することが重要です。今回の3分ITキーワードでは「フレームワーク」と「ライブラリ」を分かりやすく説明し、その違いについてもご紹介致します。
フレームワーク (Framework)
フレームワークとはその言葉通り「構造・骨組み」を意味します。簡単に説明すると、ソフトウェアやシステムを開発するためのテンプレートのようなもので、基本的に、フレームワークにはコードアルゴリズム、DB連動などの機能が含まれています。
例えば、ショッピングアプリを開発すると仮定してみましょう。ログイン機能、決済機能、お問い合わせフォームなど、ショッピングアプリに必ず入れておくべき基本的なインターフェースや機能を最初からいちいち開発するのはかなり時間がかかります。しかし、フレームワークを使えばショッピングアプリのテンプレートを基づいて開発を始められるため、プログラマーの負担を減らすことができます。
フレームワークにはそれぞれのルールが決められております。フレームワークのDjangoをにはDjangoのルールがあり、このルールは「プログラマーが書くコード」を決定します。もしプログラマーがDjangoを通じて管理者の管理領域を作ろうとする場合、Djangoのルールに基づき、Admin.pyコードを使用する必要があります。フレームワークを使って開発すれば、このようなルールに従って開発することで仕方の違いなどが発生しにくくなりますが、プログラマーの行動が制限され開発の自由度が低下されるといったディメリットもあります。
フレームワーク活用事例
- Angular: ネットプリクス, フォーブス等
また、上記の事例のようなアプリのフレームワークだけでなく、OSのフレームワーク、サーバのフレームワークもあり、開発目的や環境に合わせて使用することができます。
ライブラリ(Library)
ライブラリとは開発の際によく使われるコードの集まりを意味します。枠組みに合わせることが重要なフレームワークとは異なり、ライブラリではプログラマーが必要な機能のみを読み込むことができます。
開発の大枠を変えようとしたら一から作り直さなければならないフレームワークと比べ、ライブラリからでは必要な機能を部分的に読み込むため他のライブラリに変更することも比較的容易な作業になります。ただ他の物を入れ替えればできることで、車タイヤを交換するイメージ思い浮かべると分かりやすいでしょう。
代表的なライブラリ
- JavaScriptのjQuery、 PythonのNumpyとmatplotlib、C++のMFCとQt 等、プログラミング言語別に活用できる多様なライブラリがあります。
それでフレームワークとライブラリの違いは?
簡単に言いますと、これらの違いはプログラマーが持つ「自由度」の差であり、「主導権がどちらにあるのか?」にあります。

フレームワークを使用して開発を始めると、どこにどのコードを書き入れるのかを決める一定のルールに沿ってプログラミングしなければならないため、プログラマーの自由度が制限されます。つまりフレームワークを利用する開発では、主導権がフレームワークの側にあると言えるのでしょう。

しかしルールのないライブラリの場合プログラマーの自由度が高まり、どのコードを使うのかもプログラマーによって決定され、開発の柔軟性が向上されます。つまり、プログラマーが主導権を持っているのです。
プログラマーの負担を減らして開発の効率性を高めるフレームワークとライブラリ!すごく似ているフレームワークとライブラリの違いも理解して、二つの開発ツールを使いこなせるプログラマーになりましょう!