スマートシティの実現、カギになるのはセキュリティ

スマートシティの実現、カギになるのはセキュリティ

 

最近あちらこちらで聞かれるようになった「スマートシティ」という言葉、ご存知ですか?世界の各都市でもスマートシティへ動き出している中、国内でも政府や大手企業を中心にスマートシティ推進に関する実証実験が始まるなど、日に日に関心が集まっています。国土交通省はスマートシティを「 先進的技術の活用により、都市や地域の機能やサービスを効率化・高度化し、各種の課題の解決を図るとともに、快適性や利便性を含めた新たな価値を創出する取組であり、Society 5.0の先行的な実現の場」と説明しています。それでは、日本におけるスマートシティへの取り組みと、スマートシティを実現するために必要なポイントについて説明していきたいと思います。

 

日本におけるスマートシティの現状

政府、2020年度もスマートシティ関連事業を支援…自動運転モビリティサービスなど

内閣府総務省経済産業省国土交通省は、2020年度もスマートシティ関連支援事業を実施すると発表した。 … 今後も企業、大学・研究機関、地方公共団体、関係府省など、合計482団体で構成する「スマートシティ官民連携プラットフォーム」を軸に、官民が一体となってスマートシティの取り組みを加速していく方針。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/fd6b6fd7f86622f294c70cdc39a3984f969df65e

 

トヨタは大手通信キャリアと一緒に何を作ろうとしているのか

トヨタ自動車ソフトバンクやNTTと協力し、AI技術を駆使した次世代自動車を作ろうとしている。なぜ、自動車メーカーが先端技術に参入するのか。 … トヨタは2020年1月、人びとの暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」プロジェクトを発表し、日本内外から大きな注目を集めている。それによるとこのプロジェクトは、人びとが生活を送るリアルな環境のもと、自動運転やMaaS、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、AI技術などを導入・検証できる実証都市を新たに作るものだ。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/238a5f3281c4506cc0dec865686228a1da1f3836 

 

現在、日本政府は長期的な観点からスマートシティ事業を官民連携という形で進めています。大阪市での自治体単位のスマートシティ構造など数々のスマートシティ事業がすでに始まっています。注目すべきは大手自動車メーカーであるトヨタをはじめとする大手自動車メーカーの動きです。コネクテッドカーや自動運転技術によって車がIoT化し段々進化していくにつれ、自動車メーカーのスマートシティへの取り組みも活発になっています。その中でトヨタはコネクテッドカー事業を展開すると同時に、その一番の需要先になるであろうスマートシティ事業にも手を掛けています。

 

スマートシティのインフラとセキュリティ対策

日本だけではなく世界各国も新しいインフラを開発したり、多様な分野に投資を増やしたりするなど、スマートシティを実現するための取り組みをしており、スマートシティ構築への注目度は依然として高まっています。そして、スマートシティの基盤となる多様なインフラ技術もまた、その重要性が高まっています。道路や自動車等を含めた交通システム、電力、ガスなどのエネルギー、上下水道、IoT機器らを効率的に運用するにはインフラ技術を先に整える必要があるからです。

 

スマートシティでは、ネットワークシステムがこれらのインフラ技術を制御します。そのため、特に重要になるのがセキュリティ対策です。しかし、インフラについてはそれぞれの国際標準に対応できる技術が存在するのに対し、セキュリティ技術はそう簡単にはいかないようです。セキュリティ技術はそれぞれ異なる標準に準拠しているため、スマートシティが実現するには相互に連動できるセキュリティ技術が必要だという声も出ています。多くの専門家がスマートシティの成功がやがて国家単位の事業であるスマートネーションを生み出すであろうと予測しておりますが、それもセキュリティが保証されてのことです。つまり、スマートシティの実現において最も重要になるのはセキュリティ対策といっても過言ではないでしょう。

 

さいごに

スマートシティといった言葉は遠い未来のことだと思われるかもしれないですが、すでに政府や多くの企業は未来を見据えて、積極的にビジネスに取り組んでいます。ペンタセキュリティはこのような状況を踏まえ、スマートシティにおける交通、IoT、エコシステム、電力等様々な分野でのインフラセキュリティ技術を研究、開発してきました。昨年8月には自動車セキュリティの専門性を強化し、自動車業界の激しい変化に柔軟に対応していくため、分社しアウトクリプトAUTOCRYPTを設立しました。現在アウトクリプトは自動車メーカーやTier1にセキュリティソリューションを提供しています。また、コネクテッドカーや自動運転車向けのセキュリティのほかにも、IoTセキュリティやデータ共有プラットフォームの構築に関する取り組みを進めています。ペンタセキュリティは都市の継続可能性やセキュリティの可用性などを考慮したうえで、必要とされる技術を生み出すべく今後も日々精進します。

 

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