ペンタセキュリティのデータ暗号化プラットフォーム「D.AMO」、耐量子計算機暗号(PQC)への対応準備を完了
情報セキュリティ企業のペンタセキュリティ株式会社(本社:韓国ソウル、代表取締役社長:金 泰均、以下ペンタセキュリティ)は、データ暗号化プラットフォーム「D.AMO」において、米国NIST(国立標準技術研究所)標準の耐量子計算機暗号(PQC)、および韓国の耐量子計算機暗号アルゴリズム(KPQC)に対応する開発および技術検証を完了したことをお知らせいたします。
今回の開発により、暗号化モジュールへのPQCおよびKPQCアルゴリズム適用に加え、暗号鍵管理システム「D.AMO KMS」を通じてPQC暗号鍵の生成と鍵のライフサイクルを体系的に管理できるようになります。これによって、従来の暗号鍵とPQC暗号鍵を並行して運用できるハイブリッド構造を実現し、既存システムから次世代の量子セキュリティ体系へのスムーズな移行が可能です 。
※本資料は2026年1月30日にPenta Security Inc.(韓国ソウル)が発表したプレスリリースの抄訳です。

■ 耐量子計算機暗号(PQC)対応の背景:量子コンピュータ時代のセキュリティ
量子コンピュータの実用化が進む中、従来の公開鍵暗号(RSA暗号など)が将来的に解読されるリスクが高まっています。現時点では解読できない暗号化されたデータを収集しておき、将来量子コンピュータで解読する「ハーベスト攻撃」という攻撃手法も登場しており、耐量子計算機暗号(PQC)への移行は世界的な課題となっています。
ペンタセキュリティは、2004年に韓国初のデータ暗号化ソリューション「D.AMO」を発売して以来、20年以上にわたって市場をリードしてきました。全世界で14,000件以上の導入実績を持ち、韓国市場で累積シェア1位*を記録するなど、その技術力は金融や公共分野をはじめとする多くの企業・機関から高く評価されています。今回、「D.AMO」においてPQC対応へのアップデートを行い、中でも「D.AMO KMS」による暗号鍵の保護と配布の安全性を担保する次世代基準を確立したことで、既存環境への影響を最小限に抑えつつ、量子セキュリティ時代を見据えた安全な次世代暗号体系への移行を強力に支援してまいります。
* 韓国調達庁における総合電子調達システム基準、2006年-2024年平均
■ 暗号鍵管理システム「D.AMO KMS」 による、既存の暗号鍵とPQC暗号鍵の統合管理
データ暗号化モジュールへのPQC適用と併せて、それらを統括する暗号鍵の保護と配布の安全性を担保することは、量子セキュリティ体系への移行において極めて重要な要素です。暗号鍵管理システム「D.AMO KMS」には、従来の暗号鍵管理に加え、PQCアルゴリズムを通じて生成された鍵(PQC暗号鍵)の管理機能も実装しました。これにより、CC認証基準に準拠した安全性を確保しつつ、量子時代の高度なセキュリティ要件に適応しながら、既存のシステムから量子セキュリティ体系への段階的な移行を可能にします。
「D.AMO KMS」の強みは、PQC暗号鍵のライフサイクル管理です。 鍵の生成から保存、配布、廃棄に至るプロセスと、アクセス制御、リアルタイムログ収集、脅威検知などを自動化することで、運用効率と監査対応力を向上させました。 また、汎用性の高いセキュリティモジュールとして設計されているため、あらゆる業界の認証やデータ暗号化基盤、アクセス管理システムに統合させることができます。
■ 今後の展望:日本における暗号化の普及と鍵管理の重要性
量子コンピュータの進化に伴い、個人情報や機密データを保護する暗号化の重要性は増し、それを支える暗号鍵の安全性確保がより一層不可欠となっています。ペンタセキュリティは、長年培ってきた技術力を活かし、単なるアルゴリズムの更新にとどまらない、実運用に即した安全な次世代暗号への移行を支援してまいります。
「D.AMO」暗号化モジュールのデータ暗号化機能と、その鍵管理を担う「D.AMO KMS」を統合的に運用すれば、将来的な脅威に対しても、既存の資産を活かしながら段階的に量子セキュリティ体系への移行が実現できます。ペンタセキュリティは、今後も最先端の技術を提供し続けることで、企業のデータ資産を守り、持続可能なデータセキュリティ基盤の構築に貢献します。