【3分ITキーワード】 スパムトラップ(Spam Trap)

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スパムトラップ(Spam Trap)

 

「スパムトラップ」とは、迷惑メールを特定するため、偽りのメールあどれすを利用する方法です。このアカウントに発送されたメールは、迷惑めーると判定され、受信メールボックスに入れなくなります。

 

皆さん、メール受信ボックスが迷惑メールでいっぱいになって困った経験、ありますか? 毎回受信拒否設定し、当該メールをチェックしてゴミ箱に送っても、様々な迷惑メールは、常々私たちの受信箱に入ってきます。 有益な情報だけを受けようとしても、 有用な情報があるメールを偽装する迷惑メールも多くて、一人でメールを選別するのは難しいです。今日は、このような不便を減らすための色々な方法の中で一つである、「スパムトラップ」について調べてみましょう。

 

スパムトラップはメールアドレス形式を持ちます。 しかし、迷惑メールを探し出したり、販売されたメールアドレスを収集するために作られた、つまり仮想のメールアカウントです。 ですから、スパムトラップに発送されたメールは、全部購読を一切希望していないめーるで分類されます。言い換えると、スパムトラップのアカウントに、誰かどれだけのメールを送っても、そのメールを受信するのは不可能になります。そしてスパントラップは、迷惑メールの発送者だけではなく、メーリングリストを最新バージョンに更新していなかった、メールマーケティング担当者を識別するツールにも使用できます。

 

スパムトラップは、大きく分けて「Pristine Trap」(プリスティントラップ)と「Recycled Trap」(リサイクルトラップ)の2種類があります。

 

Pristine Trapは共用のウェブサイトに配布される電子メールで、一般顧客には見られないように、隠されています。 このことから、Pristine Trapを発見してメールを送る人たちは、大半メールアドレスと類似しているものを、ウェブでランダムにクローリングしたり、使用者だと判断しても、間違いはないでしょう。他は、メールリストを購入する使用者たちも、このPristine Trapを獲得する場合もあります。

 

Recycled Trapは、以前、本物の個人がコミュニケーション用で活用したメールから、その用途が変わったメールアドレスのことです。 あるメールアカウントが長く活用されていなかったら、そのアカウントが非活性化されます。Outlook(アウトルック)、Gmail(ジーメール)の場合は270日、Yahoo!(ヤフー)の場合は180日が過ぎると、アカウントの非活性化が行われます。このように捨てられたメールアドレスを、スパムトラップに変えるのは、責任感のないメール発信者に対する、各ISP(アウトルック、ジーメール、ヤフーのような供給者)の対策です。このスパムトラップは、Pristine Trapほど影響力はないですが、送信者の評判、信頼に悪影響を与えることができます。 メールリストにある Recycled Trapは、疑わしいリストを意味します。

 

上に述べたように、スパムトラップは迷惑メールを把握できる、立派な機能を持っていますが、見た目は普通のメールアドレスと同じため、普通の発送者でも時々、スパムトラップにメールを送ってしまう場合があります。しかし、スパムトラップにメールを送る度に、その発信者の信頼度が低下しつつ、その発信者のメール箱も、もう良質の情報を受信できなくなる可能性も、徐々に大きくなります。もしRecycled Trap、或いはPristine Trapにメールを発送したかどうかを把握したいであれば、Microsoft(マイクロソフト)社のSmart Data Network Service(SNDS)を活用してみるのも、悪くないです。また、メーリングリストを周期的に整理するのも、すごく役に立つそうです。

 

出典

  • ブラックリストへの掲載リスクを軽減するためのベストプラクティス(SendGrid)

         https://sendgrid.kke.co.jp/blog/?p=5271

 

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