【3分ITキーワード】 ビーコン(Beacon)

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ビーコン(Beacon)

 

ビーコン(Beacon)は、辞書的意味では「信号、灯台、奉化」などを意味します。 過去にはある情報を知らせるため、周期的に信号を伝送することを意味しましたが、現代ではブルートゥース4.0 LE(Bluetooth Low Energy)を利用した近距離無線通信装置を意味します。

 

皆さんは代表的な近距離無線通信の技術としてNFCブルートゥースなどを知っていらっしゃると思います。簡単に説明すると、NFCは非接触式・近距離無線通信技術として約10cmの近距離でデータを転送し、iphoneには適用が不可能という短所を持っています。ブルートゥースは、機器間の「フェアリング」という連結で約10mの距離でデータを転送し、必ずフェアリングをしなければならないという不便さを持っています。これに比べてビーコンは、約50mの距離でもデータ伝送が可能です。

 

ではビーコンは、単に半径距離が広くて使われるのでしょうか。

 

ビーコンと他の近距離無線通信技術との違いは距離範囲だけではありません。 ビーコンは、複雑な連結なしで使用者にデータを伝送可能であり、iphoneにも適用できるだけでなく、低電力でスマホのバッテリー消耗量が少ないという長所を持っています。そしてビーコンの最も大きな長所は、室内でGPSよりも精巧な位置を把握できるという点です。これらの長所を利用して、現在デパートやカフェなどで商品情報、広告などで多く活用されています。それでは、どのように室内でGPSよりも精巧な位置把握が可能なのでしょうか。室内位置の測位方式には「チェックポイント方式、ゾーン方式、リアルタイム位置方式」という3つの方式があります。その中でビーコンは、リアルタイム位置の方式を使用しています。例えば、カフェ内の色んなところにビーコンを設置して、使用者のスマートフォンと信号を送受信しながら、ビーコンクラウドサーバは使用者のスマートフォンの位置を距離測定アルゴリズムを通じてリアルタイムで測位計算をすることになります。つまり、使用者がカフェで一日中動いていても、リアルタイムで位置の情報を収集することができるんです。このようなビーコンは現在、船舶航海、航空宇宙工学、電気、軍事、ネットワーク、人命救助など、さまざまな分野で活用されています。 活用事例をもっと詳しく調べてみます。

 

皆さんもよく行かれるスターバックス。 日本ではリリースしませんでしたが、韓国には「サイレンオーダー」というアプリがあります。このアプリは、スマートフォンの位置サービス機能を利用しなくても、注文した飲み物が近所のカフェに正確に注文が入ります。このようなサービスがビーコンを活用した代表的な例だと言えます。

 

日常生活で身近に使用されているビーコンなのですが、限界点をまた持っています。それは「利用性とセキュリティ」です。 先、ビーコンはブルートゥースを活用した近距離無線通信装置と説明しましたが、 これは必ずビーコンのサービスにはブルートゥース(の関連サービスアプリ)を実行しなければならないことを意味します。 またビーコンは、公開された信号を範囲内にいるみんなに伝送するため、複製、偽造が容易という短所を持っています。これらのセキュリティ問題のため、モノのインターネット(IoT)には活用されることは難しいと言います。しかし、このような短所を補完した「ハイブリッド・ビーコン」が開発されたというので、これからはもっと安心してビーコンサービスを利用できるでしょう。

 

 

 

出典

ビーコン(beacon)ー近距離無線通信の革命?! http://yoon-talk.tistory.com/438

ビーコンのサービス動作原理 http://arthurdent.tistory.com/394

 

 

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