【コラム】 5Gの危険と不満:セキュリティと公正

5Gの危険と不満:セキュリティと公正

5G時代が始まった。思い切って高い値段を支払って買ったのに、電波が悪いという消費者の不満が激しいが、これは、4Gの導入機も同じだった。熱く左衝右突しながら、技術は拡散し、まもなく安定され、いつのまにか日常として受け入れられるようになるだろう。その頃には、また6Gが登場して、また熱くなるはずだ。

一般ユーザへの5G拡散に対して、懸念はある。5Gを代表するのは、まだ私たちにとっては遠く感じられるモノのインターネットであるためだ。5Gは、単なる通信速度の向上が目的な技術ではない。もちろん、速度も理論上では20倍ほど速いと言われるが、それよりは低遅延性が技術の核心である。4Gの20msから1msまで画期的に遅延される時間が減少し、これにより、モノのインターネット分野ではこの変化を顕著に体感できる。

したがって、今まで動作の遅延による危険のせいで、実用化されなかった重装備のリモートコントロールや危険物のリモート処理などの危険作業のリモート化、また低遅延性が欠かせない遠隔医療やロボット支援手術など、医療界からの活用もとても高くなると予想される。リアルタイムという言葉が順次の正確性や厳格な手続きを意味する工場でも、5Gによる変化は注目すべきところだ。
特に、スマートカー、自律走行車などのモビリティ革命が5G時代の最も顕著な変化だと予想される。

しかし、上で述した変化は一般のユーザに該当されることではない。それで、一般のユーザは5Gの登場による画期的な変化を直ちには体感しにくい。グーグル(Google)とアップル(Apple)が膨大な資本を投資しているゲーム購読サービスが商用化される頃になれば、大衆は初めて5Gの効果をまともに感じることになりそうだ。大衆に4Gのイメージがライブ動画配信サービスだったとすれば、5Gのイメージは、ゲームストリーミングサービスになると予想している。各種サービスが静的な利用から動的な利用に変わるのである。体感の機会はやや遅くなるかも知れないが、何かはっきり変わったことは体感できるだろう。

5Gの危険:セキュリティ

ところで、5Gの根本的な危険がある。構造的にセキュリティに弱いのだ。分野別・用途別にそれぞれ閉鎖的だった従来の網構造とは異なり、5Gは、開放型構造で設計されており、用途による分散構造として適用される。帯域を割いて様々な分野に分散して適用する「ネットワークスライシング(Network Slicing)」方式だ。一つの網を通信・IoT・VR・自律走行などの仮想専用網に分けて通信する。あちこち分離するが、いずれにせよ、結局は一つの籠に入れる方式だ。したがって、一般の基地局でも,あらゆる種類のデータが行き交うことになる。

そのため、起こったのが、最近話題になっているファーウェイ(Huawei)の安保脅威論争だ。網が分野別に閉鎖的な時は、もし装備がハッキングされても該当分野の被害に止まり、セキュリティ措置を分野ごとに最適化して適用することも比較的簡単だ。しかし、5G環境では、装備のハッキングを通じ、あらゆる種類のデータを損ねる危険性があり、これは、国家安保と情報戦争の問題にまで続くというのが米国などの主張だ。

”中国がIoTネットワークを掌握すれば、相手国全体を無期化できる。”

などの荒い発言も完全に誤った言葉とは言えないため、この論争は今後もしばらく続きそうだ。

なので、国内外の通信サービス企業らもセキュリティこそ5G事業の競争力だと語っている。5GとIoTのおかげで、サービスはとても華やかになるはずだが、セキュリティが崩れれば、遠隔医療や自律走行車など、人の命がかかった事故にまでつながりかねないため、事業全体が危機を迎えることになる危険がある。そのため、セキュリティリスクの管理が何よりも重要な事業の競争力になるのだ。

5Gセキュリティ対策として、ブロックチェーンと量子暗号がよく挙げられているが、結局はすべての技術が統合適用されなければならない。結局、ブロックチェーンと暗号化が5Gセキュリティの核心キーワードだ。もちろん、IoTセキュリティも当然必須だ。5Gは、つまり、IoTだから。

5Gの不満:公正

一般ユーザが5Gに対し、体感する機会が遅れることと共に5Gの世論に影響を及ぶと予想されるのは、公正さに対する消費者の不満だ。多様な5Gサービスを自由に利用するためには、莫大な量のデータ通信が必要である。サービスがいくら素敵であっても、合理的な費用で利用できてこそ、ユーザは満足するはずだ。しかし、データの量があまりにも大きいため、データ利用料金の問題が簡単に解決できない難題になる。

また、問題はただ高い費用または安い費用などの問題だけではない。料金の正当性の問題もある。例えば、自動車を見てみよう。

5G時代の自動車は、「データドリブン・カー(Data Driven Car)」とも言える。5G時代の自動車は、データ通信に全面的に依存し、走行する。そして、走行中に生産されるドライビングデータ(Driving Data)は各種のサービスを創出する材料として使われる。データは、5G時代の自動車業界全体を動かす燃料であるわけだ。したがって、ユーザのドライビングデータ、すなわち、私の運転記録データには確実な金銭的価値がある。ところで、そのデータ費用やそのデータから創出されたサービス費用まで全部払わなければならない?ユーザの立場では何だか悔しい気分になるのだ。私のデータを商品の原料として提供するのに、そのデータで作った商品を私のお金で買うなんて、確かに公正ではないように感じるのだ。

ドライビングデータだけではない。ユーザが生産するあらゆる種類のデータ著作権問題が消費者の不満になりうる。 データの生産者がそれに適合する権利をもっているこそ、取引が公正になるはずだ。

しかし、その方法はまだ不十分だ。ユーザのデータが原料になる産業分野を分類し、不良データを取り除き、精製したデータがデータマーケットから安全に取引されてこそ、解決されることだ。ここで、ブロックチェーン技術が解決策になれる。ブロックチェーンを通じて、産業財データにデータ生産者の名義と価格表を付けて取引するのだ。

データの価格は、市場そのものの動作に任せても良い。