ペンタセキュリティ、ファイル暗号化ソリューション「D.AMO KE」 Linux版の機能拡張
情報セキュリティ企業のペンタセキュリティ株式会社(本社:韓国ソウル、日本法人 代表取締役社長:陳 貞喜、以下ペンタセキュリティ)は、Linuxサーバー向けファイル暗号化ソリューション「D.AMO KE-LNX」の機能を拡張したことをお知らせいたします。本アップデートにより、大規模ネットワークファイルシステム(NFS・Samba)環境への対応が可能になり、より高度なデータ保護と安定した運用環境を実現します。

■開発および機能拡張の背景:セキュリティの死角と「データ中心」へのシフト
近年頻発している個人情報漏えい事故の多くは、システム内の暗号化されていないログや長期間放置された休眠データ、暗号鍵管理の不備といった「セキュリティの死角」で発生しています。従来の先制的な境界防御に頼るだけでは、高度化する攻撃によって侵入された際のリスクを防ぎきれません。万が一侵入されたとしても、実質的な情報流出被害を根本から防ぐ「データ中心のセキュリティ戦略」への転換が不可欠です。
■「D.AMO KE-LNX」の主な機能
・すべてのログの暗号化による「情報流出の根本遮断」
暗号化・復号の作業ログを含むすべてのログデータを暗号化し、万が一データが外部に持ち出された場合でも平文(テキストデータ)を取得できないようにして、実質的な被害を防止します。
・休眠データの暗号化による「セキュリティの死角」の排除
長期間放置された休眠データや過去の不要なデータまで漏れなく暗号化し、攻撃者に狙われやすいセキュリティの死角を根本から排除します。
・安全な復号履歴管理による「事後監査・追跡対応」
復号履歴を安全に記録・保持することで、万が一の際の事後セキュリティ監査やログ追跡のための確実な根拠として活用できます。
・【追加機能】大規模ネットワークファイルシステム(NFS・Samba)対応と高パフォーマンス維持
今回のアップデートにより、NFSやSambaといった大規模なネットワークファイルシステム環境への対応を追加しており、暗号化に伴う負荷(オーバーヘッド)を最小限に抑え、非暗号化環境と同等の処理性能と高いシステム可用性を維持します。
■今後の展望:20年の実績と量子時代への備え
2004年に韓国で初めて暗号化技術を商用化して以来、20年以上にわたり信頼と実績を重ねてきた「D.AMO」は、金融機関をはじめとする多様な業界で採用されており、グローバル市場への展開も加速させています。米国NIST標準の耐量子計算機暗号(PQC)および韓国の耐量子計算機暗号アルゴリズム(KPQC)にも対応しており、従来の暗号化体系と並行して運用できるハイブリッド構造を実現するなど、量子コンピューティング時代を見据えた次世代セキュリティの構築にも取り組んでいます。
AI技術を悪用したサイバー攻撃が巧妙化し、完全に侵入を防ぐことが難しくなっている現状においては、アタックサーフェスを極力抑え、被害を最小化する戦略的転換が求められます。ペンタセキュリティは今後も、攻撃対象となり得る死角をなくし、たとえデータが流出しても解読できない構造を提供することで、複雑化するITインフラ環境における企業のデータ統制権維持に貢献してまいります。