HEM Infosecとパートナーシップ締結で台湾セキュリティ市場進出

IoT・クラウド・ブロックチェーンセキュリティ専門企業のペンタセキュリティシステムズ株式会社(日本法人代表取締役社長 陳・貞喜、https://www.pentasecurity.co.jp、以下ペンタセキュリティ、韓国本社、ヒューストン/米国法人)は、7月9日、台湾政府機関や主要IT企業などにセキュリティ製品およびサービスを提供する「HEM Infosec Co.、Ltd(以下HEM Infosec)」とパートナーシップ締結を通じて、台湾セキュリティ市場への進出と共にグローバル事業を拡張することを明らかにした。

台湾は、既存のIT製造業と半導体などの分野で頭角を現しており、アジア各国の物理セキュリティ市場でも高いシェアを占めている。しかし、政府の情報セキュリティ関連規制の発効が他のアジアの国に比べ、相対的に遅かったことが理由となり、サイバーセキュリティ分野では 注目すべき成果を表すことができなかった。一例として、台湾行政院の情報通信安全処調査によると、2017年を基準、台湾政府機関のサイバーセキュリティ関連人材は全体IT人材の7%未満に過ぎないということが分かった。

これに、台湾政府はサイバーセキュリティ事業の育成促進と「アジアのシリコンバレーを目指す。」という、政府政策の実施に向け、約110億台湾ドル(約403億円)に達する投資を敢行した。その一環として、未来志向的インフラ開発及び国家技術開発などの事業が推進される予定であり、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンなどの新技術分野のスタートアップ育成計画も推進中である。

政府政策の変化とともに民間市場でもウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)など、実質的に高いセキュリティを実現するセキュリティ製品の需要が大きく増加した。このような市場のニーズによって、台湾政府機関や公共機関などにアンチウイルスなどのエンドポイント(EndPoint)セキュリティ製品を主に供給してきた「HEM Infosec」がウェブアプリケーションファイアウォールの事業展開に向け、「ペンタセキュリティ」とパートナーシップを締結したものだ。

ペンタセキュリティは、韓国市場1位を超え、シンガポール・ブラジル・バングラデシュ・ルワンダなど、グローバル市場で事業領域を拡張している企業情報セキュリティ専門企業であり、アジア・パシフィック地域のマーケットシェア1位のウェブアプリケーションファイアウォールの「WAPPLES(ワップル)」を通じて、グローバルコンサルティング会社の「フロスト&サリバン(Frost & Sullivan))が主管したICTアワードで「アジア・パシフィック地域最高のセキュリティ企業」に選定された。

ペンタセキュリティが「HEM Infosec」を通じて、台湾の公共機関及び教育機関などに供給する「WAPPLES(ワップル)」は、独自開発した論理基盤検知エンジンの「COCEP™」を搭載することで、まだ知られていない新型ウェブ攻撃にも対応可能なウェブアプリケーションファイアウォールである。台湾のMing Dao大学はペンタセキュリティを優先供給者に選定し、内部セキュリティテストを準備中であり、台湾の新竹市警察署の内部セキュリティ強化プロジェクトなども進行中だ。

ペンタセキュリティの新事業本部長であるDS KIMは「シンガポール・マレーシアなどのアジア地域で築いてきたレファレンスとノウハウを基盤として「HEM Infosec」とともに、台湾で様々なプロジェクトを推進している。今回の台湾進出は、各国家の現地事情に最適化したプロジェクト推進を通じた新規ビジネスモデル創出の意味を持ち、ここから培ったノウハウを従来のアジア市場事業本格化だけでなく、アフリカやヨーロッパなどの新規市場進出に向けた戦略的な基盤とする計画である。」と述べた。